聖夜に奇跡を祈るなら

著者:瑪々子

戦地に赴いたまま戻らない婚約者のスタンリーを諦め切れず、彼の帰りを長年待ち続けていたリゼットに紹介されたのは、若かった頃の彼に生き写しの優しい青年だった。

まだスタンリーのことが忘れられないと正直に告げるリゼットに、青年は、精霊が地上に降り立つと言われる2月後の降誕祭の日まで、リゼットの時間をもらえないかと頼む。

次第に青年に心を開いていくリゼットだったけれど、降誕祭の日、一つだけ願いが叶うなら何を願うかと青年に問われたリゼットは、涙を流しながら彼の質問に答えるのだった。

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