二度目の人生は、愛する人の手を取るために

著者:瀬尾優梨

――ここが、人生の分岐点だった。

伯爵令嬢のリネットは、王子・シャイルの幼なじみ。密かに愛情を育んでいた二人だが、王太子暗殺事件により継承問題が勃発してしまう。
リネットはシャイルと共に戦うことを決め、彼の妃として戦いに身を投じる。
だがリネットは宿敵である侯爵を討ち取った直後、敵兵によって殺されてしまう。

……気がつくとリネットは、4年前に戻っていた。しかも一度目の記憶だけでなく、必死になって鍛えた魔法のスキルも引き継いでいた。
これなら、継承問題発生のきっかけになる王太子暗殺事件を防ぐことができるはず。
そして……今回はもうシャイルの手を取らないと決意する。

だが、王宮で再会した彼はかつての寡黙な性格から一転して、リネットに積極的に愛の言葉をささやき溺愛するようになっていて……!?

「愛している……ずっと、おまえだけを、愛している」
「私も、愛しています」

巻き戻った世界では、後悔したくないから。

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