振られた上に言いふらした彼女と再会したら惚れられているような気がするが二度と騙されない

著者:にくまも

 失恋したことで心が完膚なきまでに折れ、永遠に付き纏うその事実から逃れるために主人公は遠方の高校へと進学した。
 普通の高校生活が始まる、そう期待に胸を膨らませるがラブコメの神様がそれを許すはずが無かった。
 入学式当日、彼は赤信号を横断する女子をトラックから救ったために3か月の入院し、高校生活において一番大事なグループ作りのチャンスを逃す。それでも虐げられてきた小中に比べたら大したことないと登校した主人公。

「あっれぇぼっちじゃん、ぼっちだったの? 事故で入院したって人」

 だが、そこには他でもない自分を振った女子生徒が遠い遠いその学校にいたのだった。

 誰も拭いてないはずなのに綺麗な机という新種のいじめを受ける主人公。
 テニスで冒険したいからといつもの友達と組むのを断った結果友達が主人公と組み、余った別の人と組むしか無くなったヒロイン。

 これは恋愛に夢なんて見なくなった捻くれ主人公と密かに再起を狙い始めたヒロインの、決して露骨ではないゆえにすれ違ってしまう青春ラブコメである。

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