大正ロマンに異世界聖女【連載版】

著者:緋色の雨

 召喚された先は異世界にある、大正という時代の神聖大日本帝国。
「よく来てくれた、巫女殿」
 ……巫女? と、救国の聖女レティシアは困惑する。そして自分が、神聖大日本帝国がおこなった、巫女召喚の儀に巻き込まれただけの部外者だと知った。

 祖国に裏切られた過去を持つレティシアは、特務第一大隊に用無しと告げられたのをこれ幸いと、聖女であることを隠して特務第八大隊の女中となるのだが……特務第八大隊の面々は、はぐれ者の集まりと揶揄されながらも帝都を護る、心優しい軍人の集まりだった。
 副隊長の伊織を筆頭に、レティシアに優しく接してくれる面々。彼らの優しさに触れて心の傷を癒やしたレティシアはやがて、自らの意思で彼らに手を貸すことを決意し、聖女であることを隠したまま、その力を振るい始めるのだが……
 
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