籠の鳥の宿り木~追い詰められた令嬢は義兄の愛執に気付かない~

著者:にのまえ

──もう、疲れたの。婚約者であるはずのオーランドの傍には常に別の女性の姿が。耐えようと思っていたけれど、ぷつんと糸は切れてしまった。想いはないのに、どうして婚約を解消してくれないの。家族にも婚約者にもないがしろにされて、もう疲れ果ててしまった。だけど私がいなくなった後、家はどうなるだろう。関わりも薄れてしまったけれど、家族としての情はある。それに後継のために引き取られたお兄様に、最後にご迷惑をおかけするわけにはいかない。そう考えてシエナは義兄にだけは打ち明けることにしたのだが、おや、義兄の様子が…。

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