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突然婚約破棄を突き付けられたフローレス。
彼女は公爵家令息との結婚を間近に控えていた。
けれど婚約者のリカルドに、「お前はもういらない、新しい婚約者がいる」と婚約破棄を宣言されてしまった。
悲しいだろう悔しいだろうと傲慢な態度で煽ってくるリカルド。
「私、あなたのこと愛していないので」
しかしけろっとした顔で言うフローレスに、リカルドは愕然とする。
愛してるふりをしていただけ、浮気相手をけしかけたのは私。
婚約破棄は成立したので慰謝料くださいね。
畳み掛けるように言われて、あとには退けないリカルド。
策略通りめでたく自由の身となったフローレスは、慰謝料を得てカフェ経営の夢をかなえた。
そして一年後。
フローレスの店に一人の貴族の青年が訪れた。
眉目秀麗、謹厳実直。
まるで物語のヒーローのようだ。
「フローレス?」
会った覚えのない彼は、何故かフローレスを知っていて話しかけてきたのだった。
※アルファポリスで連載していたものです。
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