婚姻を控えたある日、過去の王子との婚約破棄を振り返る。今では懐かしい思い出ですわ、決してマリッジブルーではない!

著者:都アザミ

結婚が間近に迫ったある日、ふと昔のことを思い返す侯爵令嬢。
彼女は二年ほど前まで第三王子と婚約していた。
国王陛下の寵愛を一身に受ける側妃との間に生まれた第三王子殿下。
彼との結婚は国王の願いの元、叶えられた婚約であった。

しかし、学園に特別学生として入学してきた平民出身の少女と恋に落ちた第三王子は、遂には自分との婚約を破棄してしまう。
侯爵令嬢は大層悲しむ…ことはなかった。お飾りのお人形さんの分際で、随分と御大層な事をしでかしたものだと感心していたのだった。

殿下、貴男は入り婿予定だったんですよ? 
婚約破棄してどうするんです?
平民になるおつもりですか?
もしかして、私が王子妃になるとでも思ってたんですか?
庶子の王子が、成人後も王族としていられると思っているんですか?

真相を何も知らないままの婚約者を哀れの思います。
その後の顛末は予想通りで笑えますけど!
意外? 当然の結果でしょう?
王子を止められなかった人間にも同様の罰が降りかかる!

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