名も無き幽霊令嬢は、今日も壁をすり抜ける ~死んでしまったみたいなので、最後に誰かのお役に立とうと思います~

著者:朝姫 夢

 ある日目を開けたら、なぜか見知らぬ部屋の中。
 あら、ここはどこかしら?というか、わたくしは一体誰なのかしら?

 自分の名前もここにいる理由も思い出せないまま、ただぼんやりと辺りを見回していたら。

「君は……?一体どこから入って、そしてなぜ体が透けた状態で浮いている?」

 言われて自分の体を確かめてから、ようやく気付く。

『あら本当、透けていますね。それに浮いていますわね』
「……今、私がそう告げたばかりなのだが?」

 どうやらわたくし、死んでしまったみたいですね。
 じゃあ折角なので、目の前のこの方のお役に立ちたいと思います。

 魂だけのおそらく令嬢と、彼女の姿や声が唯一認識できる第一王子。
 命を狙われることの多い第一王子のために、名も無き幽霊は今日も壁をすり抜けて情報を集めます!!

『今日の差し入れには、毒が仕込まれているようですから。右下のお菓子だけは、食べないようにしてくださいね』
「…………君は……。便利と言えば便利だが、時折違う意味で怖いな……」

 幽霊令嬢と第一王子は、果たして王宮内の敵を全て排除することが出来るのか…!!
 そして全てが終わった時、二人に待ち受ける別れとは――

 人×幽霊の、異色恋愛ミステリー!!

☆幽霊令嬢が全て見聞きしてきてしまうので、本格的な謎解きや推理要素はあまりありません。
☆幽霊令嬢のセリフは全て『』表示となっております。

☆2022/2/20 完結!!

☆2022/2/27 200万PV突破!!

☆2022/2/25 総合日間ランキング・ジャンル別日間ランキング共に4位!!
 2022/2/28 総合週間ランキング6位!!ジャンル別週間ランキング5位!!
 ありがとうございます!!

※この作品はカクヨム様でも掲載しています。

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