Fランク召喚士、ペット扱いで可愛がっていた召喚獣がバハムートに成長したので冒険を辞めて最強の竜騎士になる ~おまえたちが憧れる竜騎士とバカにしている召喚士は同一人物だが?~

著者:ケンノジ

最弱無敗の召喚士は世界最高の竜騎士となる―― 

【1章完結済み】 

冒険者のジェイはみんなから『トカゲの召喚士』とバカにされていた。 
召喚士として呼び出せる召喚獣は、手の平に乗る小さなトカゲだけ。 
誰とも組むこともないジェイは孤独だったため、このトカゲをペットとして可愛がっていた。 
召喚獣とはいえ何の役にも立たないただのトカゲ。 
これがジェイがバカにされている大きな理由だった。 

しかしある日のこと。 
いつものようにバカにされながらも一人でクエストをしていると、戦闘中、召喚獣に変化が訪れた。 
小さかった体は大きくなり、白銀の竜……バハムートへと姿を変えた。 
まだ子供のようだが、強力なブレスに飛行速度はまさしく古代竜そのものだった。 

この召喚獣を使い、ジェイは運び屋をすることにした。 
「報酬次第で何でも運ぶ」 
それが信条のジェイのもとには様々な依頼が舞い込んでくる。 

「悪徳領主から財宝を奪ったあと、逃がしてくれ!」 
「姫を他国まで安全に運んでもらえないだろうか?」 
「勇者パーティを魔王城まで送ってください」 

ジェイの仕事ぶりはどれも完璧。 
いつしか「運び屋の竜騎士」の噂は王都中に広まっていき、ギルドマスター、騎士団長、誰も頭が上がらない存在となる。 

Fランク召喚士、トカゲの野郎……そんなふうにバカにする冒険者たちは、ジェイの正体をまだ知らない。罵ったその口で「竜騎士」への憧れと尊敬を語った。 

世界最高の竜騎士は、今日も誰かに頼られ超余裕な日常生活を楽しく送る!

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