わたくし、雨女ですけど幸せになれるのかしら?

著者:夏月 海桜

“雨女”という通称で呼ばれている、わたくしアミリア。女男爵の娘。国王陛下主催の夜会にて婚約者様から

「お前のような雨女と結婚しても、毎日雨が降るだけだ! そんな辛気臭い毎日など送る気になれん! 婚約破棄だっ!」

と、大勢の貴族の前で宣言されました。
この婚約、そちらの家から申し込まれたものなんですけど。
まぁ婚約者が居るのにエスコートもしない、他の女性の腰を抱いて婚約破棄を告げる常識が無い方と婚約する気は無いので構いませんけど。

それにしても。婚約破棄だとそちらの有責になりますけど、構わないのかしら。慰謝料を頂きますわよ?

とはいえ、まぁこの方も可哀想と言えば可哀想ですわね。

“雨女”であるわたくしと無理やり婚約させられたのですもの。そこは同情しますけど、慰謝料は頂きますわ。

さて。
わたくし、雨女ですけど幸せになれるかしら?

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