「赤毛の役立たず」と追い出された魔女ですが、「薬草の知識が半端ない!」と王立研究所に即採用されました。ついでに偽の婚約者役も頼まれています。

著者:糸加

「ルジェナ・レジェク。お前みたいな魔力のない魔女はうちにはいらない! 普通の薬草を普通に調合するなんてこと、子供でも出来る!」

 工房長の代替わりにより、仕事と住む場所を突然失ったルジェナ。
 偶然知り合った貴族のエーリクは前のめりに提案する。

「ルジェナ、君の薬草の知識、すごいよ! 私の作った王立研究所で働いてくれないか?」

 今まで自分の知識を褒められたことなどないルジェナは、信じられない思いでそれを承諾する。
 しかし、エーリクの提案はそれだけではない。なんと、偽の婚約者になってほしいと言う。

 一方、ルジェナが去った後の薬草工房に、作る薬の質が下がったと苦情が殺到。すべてルジェナが悪いんだと、工房長はルジェナの居場所を探そうとする。
 しかし。

「ルジェナ・レジェク。君に結婚を申し込む。どうかこの私、エーリク・マトゥシュ・バルツァルの妻になってくれないか」

 ルジェナは、エーリクに偽じゃない本気の求婚をされるまでになっていた。
 
 魔力のない魔女ルジェナを、(少々変わり者の)貴族エーリクが溺愛する身分差ラブストーリー。

※カクヨム様、アルファポリス様にも同時連載してます。

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