レベル1縛りの無限絶望地獄~敵のレベルは『1兆』以上。こっちのレベルは常に『1』。なのに、勝てなきゃ世界滅亡~

 エリート暗殺者一家に生まれた主人公は『レベル1のカス』だった。
 何をしてもレベルが上がらない無能体質のゴミ。

「英才教育をほどこしたというのに、3歳になってもまだレベル1……そんなゴミは死ね」

 実の親に殺されかけたその時、彼の目の前に『1億年ゲート』が開いた。それは『時間の止まった空間』で『1億年』かけて『修行』が出来る扉。
 1億年ゲートは『究極の疲労回復マシン』や『超未来科学の粋を集めた合理的訓練ルーム』や『全世界の英知を集めた図書館』や『神器専門のアイテムクラフト工房』などの『異次元レベルの超絶チート施設』が充実していた。
 1億年間、必死に『レベル上げ』以外の『ありとあらゆる強くなる方法』を研究し続けた結果、彼は『レベル1の状態』で『レベル500(世界最強クラス)』以上の相手を鼻息で殺せるようになった。

 秒で毒親に復讐を果たし、自由になった彼は、
「やりたいことは全部やる。まずは、世界一の美女と結婚してイチャイチャする! 今の俺に出来ないことは何もない!」

 ――そんな『欲望むき出しの彼』に待っていたのは、
 数日以内に襲来する『レベル1兆以上の敵』を倒せないと『世界が終わる』という絶望。

 『ぶっちぎりで世界最強の超人である主人公』にしか、この絶望をどうにかできる者はいない。
 『レベル1縛り』かつ『誰にも頼れない地獄』の果てで、
 『圧倒的に強すぎる敵』を倒すため、今日も、彼は、もがき、あがき、苦しみつづける。

 ちなみに、1億年ゲートにはもう一つ、ルールがあって、
 それは『一日一回は、ゲート内で1億年修行しないと死ぬ』というもの。
 初日で既に最強になっていた主人公は、さらに、毎日、1億年修行し続ける事で、
 人類の限界を置き去りにして強くなっていくのだが、

「レベル1兆は、さすがにエグいてぇ!」

 ――狂気の運命を背負った主人公の、常軌を逸した無限地獄が、今、幕を開ける。

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