魔神ゲイルは忙しい

【ぶちょー、今度の人事異動は異世界ですって】のスピンオフです。

永劫の時を過ごし、暇をもて余した者が作ったシステム。<星を作ろう>を舞台にした物語。

「ゼウちゃんのところスッゴく発展してるよね。どうやったの?」

「私の所は魔法が使えない代わりに知力を上げたのよ。めぐみの所は魔法ありなんでしょ?私の所とは違った発展するんじゃないの?」

「それがさぁ、ガチャで当たった原初の奴が超々々々レアだったのに、ずっと寝てたりどっかに行ってまるで役に立たないのよ。とんだカスよカスっ」

「じゃあ、こっちから何個か魔法の才能ある魂持ってく?こっちでは無意味だから」

「えっ?いいのっ」

「ゼウちゃん、なんか発展したら滅びるんだけど。その後はぱったり止まってダメなのよね」

「これもうすぐ死んでこっちに来るから持ってく?」

「やったー!へぇ、ぶちょーって呼ばれてんのね」

「まぁ、そっちに行ったら違う名前になるわよ」

「記憶残すのと消すのどっちがいいと思う?」

「残した方が発展する可能性が高いわ。壊れやすくなるけど」

「じゃ、記憶残して、発展させてねって言っておくね♪」

「やったー!初めて限界突破した。さすがぶちょー。ちょっと限界突破したの教えて上げよ♪」

「ぐすっ ぐすっ」

「どうしたのよ?」

「ぶちょー、が私の事を無視するようになったーっ。酷いよね?酷いよね?」

ゼウちゃんの星から貰った魂は順調に星を発展させ、ついに初めての限界突破を果たし、神々と会えるようになり、様々な美味しい物や楽しいことを与えてくれるようになる。そしてめぐみはぶちょーの事を・・・

ぶちょーことゲイル・ディノスレイヤは他の魂と強く結びつき、世界の発展と魂の集大成とも言える昇華へと導いていく。

システムの中で生まれた生物であるにも関わらず、そのシステムを作った神と同等の存在へ進化していくゲイルはめぐみの代わりに神の仕事を代行し、めぐみと繋がりを強めていく。

人時代に強く結びついた魂達がゲイルの導きにより神と呼ばれる存在へとなり、昔と同じ楽しい日々を永遠に過ごすことになった。

これはそんな楽しい日々を覗き見した物語。ちょっと覗いてみると魔神ゲイルは今日も忙しいようです。

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