悪女なわたしですが、浮気も婚約破棄も望むところです

著者:雪菜

「マリアヴェル。俺が今夜の夜会に君を誘ったのは今ここで、君との婚約を破棄するためだ。俺は心から愛する女性と出逢ったんだ」

アッシュフォード侯爵家の令嬢マリアヴェルは、悪女と評されるほどの性格の悪さからこれまでに三人の婚約者に捨てられている。それでも家柄と容姿の美しさから縁談に事欠かない彼女は、四人目の婚約者ーーロバートから呼び出しを受けた。

新しい恋人への愛を語り、わずか三ヶ月で婚約破棄を告げてきたロバートにマリアヴェルがあることを伝えると、彼はひどく狼狽え始めてーー。

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