「私と結婚してください!」
「お前とは、絶対に、結婚しない」
優秀な人材を多く輩出するローレン侯爵家の三女に生まれたルイーズは、才能豊かな他の姉妹たちと違って平凡に生まれついた。
様々な分野で突出した才能をみせ活躍する姉妹に対し、何もできない自分。
自分でも何かを勝ち取れると証明したい――
そんな思いで、ルイーズは今度行われるテオフィル王太子の妃選考に参加することを決める。
テオフィルはルイーズの幼馴染で、顔も良ければ頭も良い完璧王子である。
もしかしたら幼馴染のよしみで選んでもらえるかもしれない、そんな思いで彼女はテオフィルに求婚するが、ばっさりテオフィルから拒否されてしまった。
「それではわたくしも参加いたします」
優秀で美しい妹まで妃選考への参加を決め、
「望み薄だと思いますの。お帰りになってはいかが?」
強力なライバルまで現れる。
一方、実はテオフィルは7歳のころからルイーズに片思いしていて――?
自分を平凡だと思っているけれど実はわりと優秀な鈍感真面目令嬢が、片思い歴12年の意地っ張りイケメン王子のことを好きだと自覚するまでの物語です。
★本編完結致しました。今後は後日談を更新予定です。
☆この小説の独自設定が多いです。中世ヨーロッパベースですが、社交シーズンやデビュタント等の概念はありません。ご了承ください。
レビュー