国守の愛 第一章    

 
  経済界を牽引するグローバル企業、盾石グループの研究者である盾石富士子は、盾石グループ会長の一人娘であり、盾石化学研究所内で“ 変異する魔王“ 液体ディバイスの開発研究、製造の陣頭指揮を秘密裏に取っていた。その製造技術を奪取しようと、富士子を狙う組織から彼女を守るために、国は公にしていない“陸上自衛隊・特殊戦群G分遣隊・アルファチーム“を派遣する。

 アルファチーム・チーム長である尾長要は、富士子の幼馴染である同チーム所属、医師でもある素水宗弥を通じて、極秘に緊密監視・警護を行う為に、富士子に接触した。

 どこか寂しげで、人を寄せ付けない雰囲気の要に、富士子は興味を持ち、要は気高く、自分という人間を見透かされているような、富士子の瞳が眩しく、崇めるように富士子を愛している宗弥は、そんな2人をまじかで見ては、複雑な心境になってしまう。

 液体ディバイスにそれぞれが、家族が、アルファーメンバーがブンブンと振り回され、葛藤し、苦悩する。人を想い、愛し、涙を流す。光と影、陰と陽のように。

 要は富士子を、そして、国を、任務を、液体ディバイスを守り抜けるのか? そんな闘争の日々を、懸命に生きる男女の物語です。

 なお、“国守の愛“は富士子の生活を中心に、“国守の愛・群青の人・イエーガー“ は要の世界を、Silent loveが聴こえるような同一のストーリーが(そうなっていれば良いのですが、、あえてそう書かせてください)1日の時間軸をズラして、それぞれの物語の中で展開していきます。

 2作共に完結を迎えてはいますが、未だ、日々、書き直しを繰り返しております。ご容赦くださいませ。

                                   國生さゆり

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