貧乏伯爵家の長女レティシアは双子の異母妹たちの面倒ばかり見ていた。
自分のことを後回しにしているのを義母には愚図だからだと思われ、
先妻の子ということもあり放置されていた。
一つ年下の婚約者が学園を卒業したら婿入りさせて伯爵家を継ぐ予定だったが、
結婚まで半年になって婚約者はこう言った。
「地味でつまらないレティシアじゃなく、双子の妹と結婚したい。妹を両方とも妻にする。」
その申し出に義母と妹たちも喜んで承諾し、
レティシアは持参金のいらない嫁ぎ先を探されることになった。
…さすがにもう家族の縁を切ろうと逃げ出したレティシアだったが?
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