公衆の面前で婚約破棄された、無愛想な行き遅れお局令嬢は、実務能力を買われて冷徹宰相様のお飾り妻になります。~契約結婚に不満はございません。~

「君に婚約を申し込みたい」

他に想い人がいる、と言われている冷徹宰相に、職務のついでのようにそう告げられたアレリラは。

「お受けいたします」

と、業務を遂行するのと同じ調子でそれを受けた。

18で婚約を破棄されて行き遅れ事務官として働いていた自分の結婚が、弟が子爵を継いだ際の後ろ楯になれるのなら悪くない。

宰相も相手とされる想い人と添い遂げるのが、政略的に難しいのだ。

お互いに利があるのだから、契約結婚も悪くない。

そう思っていたのだけれど。

有能な二人の、事務的な婚約話。

ハッピーエンドです。

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