元悪役令嬢はティータイムに笑む

著者:早川隣

私はあの日、婚約破棄された令嬢の元を訪ねた。
彼女は春の日差し差し込むサロンで、ティーカップを傾けながら笑った。
「あら、まさか貴方が客人だとは」
「それで、なんの御用向き?」
私は問う。あの日の婚約破棄の真実を。

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