『魔王』と呼ばれた『元勇者』~勇者から役立たずと追放された世界を救った元勇者。女魔王と共に勇者に貸してた仲間を返してもらい、正体隠して隠居予定~

「お前みたいな能無しの役立たずは要らねぇよ」

『勇者』にそう告げられた俺は荷物も財布も取られ路上に放り出された。女好きで自分勝手な『勇者』は面倒だったし、何より『神子』に良い恰好を見せようとしてるのが最悪だったから、別にそれは良い。

しかし、『勇者』は知らない。
俺が『元勇者』であり、たった一人で『魔王』を倒した世界最強の人間であること。そして、俺の妹分が実は『元魔王』だということを。

そんな『勇者』に嫌気が差し、『元魔王』と田舎生活を満喫しようとしたが―

「あなたが世界を救った『勇者』ですね?」

厄介なことに、『勇者』パーティで一緒だった『神子』に『元勇者』だと特定されていた。

やがて、人々は知る。
『魔王』に『勇者』が勝利したことがどんな意味を持つのか。
俺が何故、『魔王』を『元魔王』と呼ぶのかを。

そして、追放してきた傲慢な『勇者』に『元勇者』は告げた。

「そんじゃまあ、貸してた俺の仲間は返してもらうぜ?なあ―『偽物勇者』様?」

いつしか『魔王』と呼ばれるようになった『元勇者』は大勢の部下や仲間達と田舎で隠居生活を送りつつ、平和を脅かす存在に陰ながらその力を振るうのだった―。

※基本はゆるめですが、主人公は敵に容赦しない為、もはや「悪役が悪役を裁いてる状態」です。ざまぁ要素強め
※「こんな作品もあるんだな」って感じで読んでもらえると嬉しいです
※カクヨム、小説家になろう、アルファポリスで掲載中

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