婚約破棄されてからが人生の本番です ~魔力0同士の伯爵令嬢と辺境伯が結婚したら、相乗効果で夫婦揃って魔力が爆上がりしたんですが~

著者:森田季節

アリシアは祖先に救国の英雄の魔法騎士を持つ「聖騎士伯家」の娘だが、一族の中で一人だけ魔力の才能がなかった。それでも、「聖騎士伯家」と提携をしたい王家の願いで、アリシアは王子の婚約者とされた。

しかし、情勢が変化し、王家が「聖騎士伯家」を必要としなくなると、王を守るのが職務の家の者なのに魔力が乏しいことを問題視されて婚約を破棄されてしまう。

結局、同じく魔力がないのに、兄の死で突然家を継ぐことになった、若き辺境伯バーティスの元に嫁いだアリシア。二人は魔力がない者の立場の弱さをよく知っていて、いい夫婦になれそうだった。

だが、ふとした時、アリシアもバーティスも自分たちの魔力が激増していることを知る。
二人は聖女・聖騎士という、それぞれ守るべき者がいると、真の力が発現する存在だったのだ。二人は独立国を平然と構えられるほどの力を持った夫婦になった。アリシアは夫のバーティスに溺愛されながら、幸せに暮らすのだった。

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