褒めて、認めて、私を愛して

 ティアーシャ・フレンゼルは目立ちたがり屋で、承認欲求の塊のような公爵令嬢。類まれな美貌に加え、国一番の財力を持ち、美しい婚約者まで存在する。誰もが羨むステイタスを持ちながら、彼女の承認欲求は留まるところを知らない。

 ある日、クラスメイト達の関心が己から離れつつあることを悟った彼女は、侯爵令息であるノアの絵の腕前に目を付ける。

「私を描いて欲しいの」

 目立つためなら何でもする。
 ノアが描いた絵のおかげで、ティアーシャは再びクラスメイト達の称賛を浴びることに。

 けれど、彼女の表情は浮かないままで――――?

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