【書籍化】あなたはもう必要ありません

著者:秋津冴

ご連絡:書籍化が決定いたしました。詳細につきましては随時ご連絡させていただければと思います。

 リシェルは闇属性のスキルを神から与えられた伯爵令嬢。
 幼い時に教会で受ける、スキル覚醒の儀式でそれが与えられた日が、不遇の始まりだった。
「光の真逆のスキルは、不幸を呼ぶ、隔離しろ」
 そう言われて、地下牢のような陰気臭い部屋に押し込められた。
 以来、十余年、まともに太陽の光を浴びていない。
 十二歳になったとき、妹のカミーナが光属性のスキルに覚醒した。
 おかげで、伯爵家の者はみんな、妹を大事にし始めた。
 十六歳になった時、兄の知人が彼女を見にやってきた。
 どうやら一目惚れらしく、その場で結婚を申し込まれた。
 そして、三年。
 いまに至る。
 どうにか幸せになれそうかな、と思っていた矢先。
 夫の目は、光り輝く少女に成長した実妹カミーナに向いたらしい。
 ‥‥‥いきなり離縁の宣告書とともに、わずかな荷物だけで放り出されてしまった。
 どうやって生きたものか。
 とりあえず、地下牢に閉じめられてから今までずっと受けていた、闇魔法の使い方を教える通信講座の先生を訪ねようと、リシェルは思い立つ。
 リシェルは先生から「闇魔法は負のエネルギーを使うけれど、それを病人から奪うこともできるんだよ」と教えられる。
 それは回復の力ばかりを与えて治療する光の魔法と違い、根本的な病魔を克服させることもできた。
 やがてリシェルは、墨色の治療師、と呼ばれ噂になっていく。
 一方、わがままで自分勝手な妹のカミーナに愛想が尽きた、元夫が彼女の噂を聞きつけて復縁をせまる。

「は? あなたなど無用です。消えてください」

 リシェルは自力で生きれる強くたくましい女性へと成長し、それを撃退するのだった。

 ご都合主義が含まれています。
 大幅改稿の為、再投稿です。
 よろしくお願いします。

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