Vtuberの後輩も元カノも先輩も、俺を裏切ってからその価値に気づいたらしい~今更、好きとか付き合ってあげるとか言われたけどもう遅い。俺は幸せになると決めたから~

「だって先輩は、カッコイイし、私のことをお姫様みたいに──」
「先輩がいなくなってから大変だったんですよ~」
「そうじゃないと、私がまたいじめられて……」

 俺にトラウマを与えてくれた三人のことが、頭から離れなかった。そして、そんな三人に苦しんでいる俺の事を心配してくれる優しい妹。

 妹の涙をみた俺は、一つの決意をする──
 
 これは、優しかったがゆえに苦しんだ男が、幸せの第一歩を踏み出すお話。そう、その価値・大切さを失ってから気づいたのでは、手遅れなのだ。

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