代々獣医の家系である、公爵令嬢リナリィ(17)は、王太子の婚約者という立場を傘にきて好き勝手に生きてきた。
その醜い性格と太った見た目ゆえに、周囲から【黒豚令嬢】と馬鹿にされていた。
だが婚約者の誕生日、リナリィは王太子から婚約破棄、今までの悪行が全て白日の元にさらされ、処刑されることになった……。
「という、夢を見たのよ!」
なんとリナリィ(7)には森羅万象を見抜く【神の目】が天よりのギフトとして与えられていた。
彼女が見たのは、これから10年後自分の身に降りかかる、未来の出来事。
「やばいこのままじゃ破滅する!回避しないと!」
リナリィは父に懇願し、王太子との婚約を解消してもらい、田舎の領地へと獣医療を学ぶという名目で向かう。
だが彼女は途中、不治の病に悩まされる獣人王子を治してしまう。
その結果たくさんの獣人、王族、神獣たちから愛され、構われるようになるのだった。
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