空っぽ聖女でしたが覚醒したので、絶望的だった契約婚も満喫してやります!(でも陛下がお慕いしている大聖女、実は前世の私なので気まずいです)

著者:琴子

年々魔力が減り続けていき、無能な空っぽ聖女だと虐げられていた弱気なティアナ。
呪われた土地と呼ばれる帝国に追いやられる途中、殺されかけ、帝国の大聖女・エルセだった前世を思い出す。
「あら? 少しだけ魔力が戻ってる……?」

妃待遇で迎えられる彼女の夫となるのは、眉目秀麗な皇帝であり、前世での弟子のフェリクスだった。
「これは国が安定するまでの契約結婚です。その後は形だけの妻であるあなたを自由にし、一生の暮らしを保証します」
(あんなに小さかったのに……って最高の条件じゃない!)

前世はとにかく多忙、今世は虐げられっぱなし。
正体を隠したままさっさとこの国を救い、のんびり暮らそうと誓うティアナ。

「愛する人がいるんだ。俺は一生、エルセだけを想って生きていく」(いやそれ、前世の私なんですけど)

ティアナとしてもフェリクスとの距離が縮まっていく中、魔力の減少と帝国の呪いには関わりがあることが判明し──!?

これは空っぽだったティアナが奪われたものを取り戻し、たくさんの大切なもので満たされていくお話です。

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