表面上に騙されて

著者:橘菊架

目立たない地味な女だとエルティダは言われていた。
夫の言う事に粛々と従い、浮気をされていても文句ひとつ言わず、言われるがままにお金を渡し。
結婚してエルティダの金があるからと夫であるシャルルが宮廷勤めを辞めたときも、何も言わなかった。
だから、恋人との間に子供ができ、引き取って育て、恋人は乳母として迎え入れる事に反対などされないと思っていた。

エルティダが無表情をやめるまでは。

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