婚約破棄の現場に遭遇した悪役公爵令嬢の父親は激怒する

著者:白バリン

 田中哲朗は日本で働く一児の父であり、定年も近づいていた人間である。

 ある日、部下や娘が最近ハマっている乙女ゲームの内容を教えてもらった。

 理解のできないことが多かったが、悪役令嬢が9歳と17歳の時に婚約破棄されるという内容が妙に耳に残った。「娘が婚約破棄なんてされたらたまらんよなあ」と妻と話していた。

 翌日、田中はまさに悪役公爵令嬢の父親としてゲームの世界に入ってしまった。

 数日後、天使のような9歳の愛娘アリーシャが一方的に断罪され婚約破棄を宣言される現場に遭遇する。それでも気丈に振る舞う娘への酷い仕打ちに我慢ならず、娘をあざけり笑った者たちをみな許さないと強く決意した。

 田中は奮闘し、ゲームのガバガバ設定を逆手にとってヒロインよりも先取りして地球の科学技術を導入し、時代を一挙に進めさせる。
 やがて訪れるであろう二度目の婚約破棄にどう立ち向かうか、そして娘を泣かせた者たちへの復讐はどのような形で果たされるのか。

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