【完結】経費削減でリストラされた社畜聖女は、隣国でスローライフを送る〜隣国で祈ったら国王に溺愛され幸せを掴んだ上に国自体が明るくなりました〜

「聖女イデアよ、もう祈らなくとも良くなった」

 ブラークメリル王国の新米国王ロブリーは、節約と経費削減に力を入れる国王である。
 どこの国でも、聖女が作る結界の加護によって危険なモンスターから国を守ってきた。
 国として大事な機能も経費削減のために不要だと決断したのである。

 そのとばっちりを受けたのが聖女イデア。
 国のために、毎日限界まで聖なる力を放出してきた。
 本来は何人もの聖女がひとつの国の結界を作るのに、たった一人で国全体を守っていたほどだ。
 しかも、食事だけで生きていくのが精一杯なくらい少ない給料で。

 だがその生活もロブリーの政策のためにリストラされ、社畜生活は解放される。
 と、思っていたら、今度はイデア自身が他国から高値で取引されていたことを知り、渋々その国へ御者アメリと共に移動する。

 目的のホワイトラブリー王国へ到着し、クラフト国王に聖女だと話すが、意図が通じず戸惑いを隠せないイデアとアメリ。
 しかし、実はそもそもの取引が……。

 幸いにも、ホワイトラブリー王国での生活が認められ、イデアはこの国で聖なる力を発揮していく。
 今までの過労が嘘だったかのように、楽しく無理なく力を発揮できていて仕事に誇りを持ち始めるイデア。
 しかも、周りにも聖なる力の影響は凄まじかったようで、ホワイトラブリー王国は激的な変化が起こる。

 一方、聖女のいなくなったブラークメリル王国では、結界もなくなった上、無茶苦茶な経費削減政策が次々と起こって……?

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー