追放された魔力ゼロの俺は、剣豪に拾われ剣を極める。魔術至上主義の世界ですが、師匠の剣術のほうが最強だとわからせます。えっ、それワシの剣術じゃないから? そんな謙遜しなくても~マナなし剣士は全てを斬る

「このマナなしがッ! 二度と顔を見せるな痴れ者めッ!」

魔術が全てであり、その他の武術は児戯と評される世界。

マナを持たないハイドは、十一歳の誕生日に魔術師一家から追放された。
行く当てもなくさまよっていたところを老剣豪アルディナクに救われ弟子になる。

そうして四年の月日が流れ──

「師匠! 古代都市で暴れていた巨大ゴーレムを斬りました! これもすべて師匠のおかげです!」
「いやいやゴーレムはワシも斬れないから」
「この世界はおかしい、剣術が魔術より劣っているなんて間違っています!」
(おかしいのはオヌシの剣術なんじゃが……)
「師匠の剣術に、斬れないものなどない!」
(もはやワシの剣術じゃないんだよなぁ……)

──ハイドは剣の天才だった。

「俺を救ってくれた師匠の剣術が魔術に劣るはずがない。それを証明してきます!」
ハイドは剣術しか使えない身でありながら、魔術の名門校、王立アトランティア魔術学園へ入学する。
水の乙女と呼ばれる水魔術の使い手エルシー、雷姫クラウディアといった仲間に慕われながら、ハイドは剣術を広め成り上がっていく。

──一方、魔術学校で義理の兄イーサンはかつてのようにハイドを見下すが、全属性の魔法を斬るハイドに敵わず……。
実家の父親は優秀な結果を出し続けるハイドを追放してしまった責任を取らされることになるのだった。

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