ロクでなしギルド指導員、実は史上最強〜俺を追放? はい卒業おめでとう。後から泣きついてこないでね〜

著者:茨木野

「パイロさん、あなたをパーティから追ほ……」
「はいはい、追放するのね。お疲れさん」

 俺、パイロ・イニシエータはSランク冒険者ギルドでギルド指導員を(自称)している。

 付与魔法で新人パーティを強化し、レベリングのお手伝いをしているのだが、たいていのやつらは俺の活躍に気づかず、最終的には何もしてない役立たずとして追放してくる。

 だがそれでいいんだ。俺はギルドメンバーに強くなってほしいのだ。追放は俺にとっては卒業を意味する。

 俺が陰でやってることを理解しないメンバーたちからは、ギルドで指導員を自称し、追放されまくってるロクデナシだと煙たがってくる。(ギルドマスター等、ごく一部を除く)

 この日も、俺を役立たずだと追放した将来有望なパーティが、卒業していった。
 ……なに? 調子に乗って大けがしただと?

 今更俺の付与魔法の価値に気づいたようだな。仕方ない、今回だけは助けてやろう。

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