『剣翼ノ白騎士』~出来損ないだと馬鹿にされている俺が、神の名を冠する【魔導兵装】と共に【最強の魔導騎士】へと成り上がる。なんだその異常な力は……とか言われても、普通に封印していただけですが?~

著者:リリック

「クズのFクラス同士、傷の舐め合いか!? 学園から追放してやる!!」
「これぐらいでキレるなよ。エリートの名が泣くぞ」

天月烈火《アマツキレッカ》は、『魔導騎士』養成学園に通う高校一年生。
中でも、飛び抜けた劣等生の集まりである『Fクラス』の一員だということで、周囲から見下される日々を送っている。
だがそれは烈火が自身の強大な力を封印した結果だった。

かつて烈火が憧れ、『皇国最強の魔導騎士』と呼ばれていた両親。
そんな両親を目の前で失ったばかりか、その死を国家単位で揉み消された。
結果、烈火は夢や希望を失い、無気力に過ごすようになってしまっていたのだ。

「『特異点』が開いたのか……!?」

しかし烈火が所属する学園に、突如として異次元からの襲撃者――『異次元獣《ディメンズビースト》』が迫り来る。
そして強大な力を持つ襲撃者を前に、学園の守護者も次々と倒れていく。

絶望を告げる襲撃者。
誰かが戦わなければ、皆が死ぬ。

だからこそ――。

「……少し待っていろ。すぐに終わらせる」

葛藤の果て、烈火は封印した力を解き放つことを決断し、異次元からの襲撃者を魔導の刃を斬り捨てる。

一方、烈火が『Fクラス』でありながら異常な力を持つことで、更なる厄介事が次々と押し寄せてしまい――。

「性根を叩き直してやるといっている! 決闘だ!!」
「……はい?」
「僕が勝ったら雪那さんに近づくことを禁じる。そして存在価値のないゴミは、学園を去れ!」

気づけば、幼馴染の少女と自身の退学を賭け、学園のトップエリートと決闘をすることになってしまう。
だが烈火が怖気づくことはない。

誰にも扱えず、多くの『魔導騎士』を殺しかけた最強の『魔導兵装《アルミュール》』。
永劫の神の名を冠する『アイオーン』を使いこなし、白亜の剣で全ての障害を斬り裂いて進むのだから。

当然、力の差を自覚出来ず、烈火に決闘を挑んだエリートは大恥をかいてしまうことになり――。

これはかつて全てを失った少年が封印した力を解き放ち、『最強の魔導騎士』へと至る物語。

※この作品は『カクヨム』にも掲載しています。

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