婚約破棄された無表情令嬢が幸せになるまで〜勤務先の天然たらし騎士団長様がとろっとろに甘やかして溺愛してくるのですが!?〜

著者:櫻田りん

「セリス、お前との婚約を破棄したい。その冷たい目に耐えられないんだ」

『絶対記憶能力』を持つセリスは昔から表情が乏しいせいで、美しいアイスブルーの瞳は冷たく見られがちだった。
そんな伯爵令嬢セリス・シュトラールは、ある日婚約者のギルバートに婚約の破棄を告げられる。挙句、義妹のアーチェスを新たな婚約者として迎え入れるという。

その結果、体裁が悪いからとセリスは実家の伯爵家を追い出され、第四騎士団──通称『騎士団の墓場』の寄宿舎で下働きをすることになった。
第四騎士団は他の騎士団で問題を起こしたものの集まりで、その中でも騎士団長ジェド・ジルベスターは『冷酷残忍』だと有名らしいのだが。

「私は自分の目で見たものしか信じませんわ」

──セリスは偏見を持たない女性だった。
だというのに、ギルバートの思惑により、セリスは悪い噂を流されてしまう。しかし騎士団長のジェドも『自分の目で見たものしか信じない質』らしく……?

そんな二人が惹かれ合うのは必然で、ジェドが天然たらしと世話好きを発動して、セリスを猫可愛がりするのが日常化し──。

「照れてるのか? 可愛い奴」「!?」
「ほら、あーんしてやるから口開けな」「……っ!?」

団員ともすぐに打ち明け、楽しい日々を過ごすセリス。時折記憶力が良過ぎることを指摘されながらも、数少ない特技だとあっけらかんに言うが、それは類稀なる才能だった。

一方で婚約破棄をしたギルバートのアーチェスへの態度は、どんどん冷たくなっていき……?

無表情だが心優しいセリスを、天然たらしの世話好きの騎士団長──ジェドがとろとろと甘やかしていく溺愛の物語である。

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短編は日間総合ランキング1位
連載版は日間総合ランキング3位
ありがとうございます!
短編版は六話の途中辺りまでになりますが、それまでも加筆がありますので、良ければ冒頭からお読みください。
※爵位に関して作品独自のものがあります。ご都合主義もありますのでゆるい気持ちでご覧ください。
ザマァありますが、基本は甘々だったりほのぼのです。

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