餓える紫狼の復讐者 ―ただの傭兵に過ぎない青年が最強の武力で成り上がって大陸を征服するに至るまでのお話―

著者:尾羽内 鴉

あるところに青年が居た。その青年はどこから来たのか、変わった形の武器を携えていた。
その青年は日がな一日、相棒とともに何もせずにのんべんだらりと過ごしていた。そして青年は言う。

「暇だなぁ」

青年は何か面白いことが起きないかと願っていた。その青年の前を通る一頭の馬。その馬に跨っているのは不釣り合いのドレスを着た少女。それを追いかける男たち。

青年は思う。これは何か面白いことが起きているに違いないと。

追いかける青年は少女を救い出す。そして、その少女との出会いが、青年の運命を大きく変えることになるとは、まだ誰も思ってもみなかったのであった。

たとえ裏切られようとも、それを糧に青年は立ち上がる。自分の野望を成し遂げるまで。

身一つで青年は成り上がる。青年は自分の信念と正義を信じて。
その先にあるのは栄華か、それとも。

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