公爵家のクラリスには、前世からの記憶があった。
「クラリス・ラヴィルニー公爵令嬢! 俺は今日、お前との婚約を破棄する!」
王太子アランからの宣言を、あっさり受け入れるクラリス。
(だって私と殿下の年の差じゃ、犯罪になっちゃう)。
身体は17歳だというのに、心で前世の年齢分まで加算しているクラリス。
彼女の望みは、幼いころから愛でていたアランが青春を謳歌すること。
(年上婚約者の私なんかに縛られてないで、自由恋愛を楽しんで欲しい──)。
そう思っているのに、アラン王子の思惑はどうやら違っていたようで……。
届け、一途な王子の恋心! ほっこりするラブ展開です。サクサク読める3,845文字。こんな"婚約破棄"もたまにはいかがですか?
レビュー