「リーフェお姉さま、今は私に話を合わせてください。彼は記憶喪失なの。本当のことを知ったら混乱してかわいそうだわ」
稀代の悪女であり黒の魔術師と呼ばれた前世の記憶をもつ令嬢・リーフェ。力を封印してのんびり穏やかな人生を送っていたが、婚約者が記憶喪失になり、偶然居合わせた妹の策略により立場をうばわれて家を追い出されることに。
隠してきた力を解放して稀代の悪女らしく仕返しを試みる…ものの、なぜか隣国の皇太子・オリヴェルの目に留まり求婚されてしまう。
そうしてかりそめの婚約が結ばれたはずが、オリヴェルはリーフェをまるでずっと前から知っているみたいに甘やかしてくる。
「君が俺を思い出せなくてもいい。ただ側にいてほしい」「!?(皇太子殿下にこんなふうに迫られる覚えはないのだけれど!?)」
これは、前世で稀代の悪女(※)と呼ばれたリーフェが、新しい場所でかつての恋人を思い出し幸せになっていく話。
レビュー