家族に売られた令嬢は、化け物公爵の元で溺愛されて幸せです~第二の人生は辺境地でほのぼのスローライフを満喫するので、もう実家には戻りません~

著者:あろえ

「レーネが売れた! 化け物公爵が娶りたいと言ってきたんだ!」

家族に虐げられていたレーネは、祖母が残した形見の薬草と共に、化け物と恐れられる獣人、マーベリック公爵の元に嫁ぐことを決意する。

決して不安がないわけではないが、狂気に満ちた笑顔で人の不幸を喜ぶ家族の方が化け物に思えて仕方なかった。

「早く出ていけ。目障りだ」

すでに自分の居場所がないと悟るレーネは、祖母とのある約束を守るため、化け物公爵の元を訪ねる。

しかし、黒い噂が流れる残虐な公爵様の姿はなく――。

「嬢ちゃん。今は無理せずに休むべきだ」
「無理は良くない、奥方。筋肉が悲鳴を上げている」

屋敷で働く家臣の獣人たちに親切にされ、傷ついた心が癒されていく。

もしかしたら、本当の旦那さまは優しい人かもしれない。

会えない気持ちで思いが募り、妄想という名の恋心が芽生え始めるのだった。

「はぁ~。私の旦那さまはいったいどこに……」

一方その頃、レーネを売り払った家族の元には、なぜか次々に災難が押し寄せてくることになり……?

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