女神様がやっちまいなとの思し召しです

レビュー(1件)
著者:まゆらん

聖女であり義妹ユーミアを虐げたとして、メイリン・アルス伯爵令嬢は王太子カイゼンにより、国外追放を命じられた。2年後、聖女ユーミアと婚姻し、嫡男を授かった王太子カイゼンは、予期せぬ形で、メイリンと再会する事になる。

追放した悪女から国を救う条件として出された、5つの質問。王太子カイゼンは答える事が出来るのか。

長編に行き詰まり書いた短編です。
設定は緩く、勢いで書いています。心を広くして読んで頂けると幸いです。

★2022/12/28発売!一迅社ゼロサム編集社様発刊の「悪役令嬢ですが、幸せになってみせますわ!アンソロジーコミック8」に、うき太郎先生の作画でコミカライズしていただきました!

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レビュー

  1. Mr.h より:

    グラノア王国のメイリン・アルス伯爵令嬢は周囲のすべてに反発していた。
    そして父・アルス伯爵は男爵家の未亡人・ミリヤを後妻に迎え、その子供であるユーミアを敵視していたが、ユーミアに聖魔力があることが分かり、王太子カイゼン・グラノアに見初められたことにより嫌がらせに拍車がかかり、とうとう王太子により国外追放の沙汰が下る。
    数年後、彼女は隣国クロッカス王国の王太子ジュード・クロッカスの婚約者として再び現れ、魔物の瘴気を浄化する条件としてとある『クイズ』を出題する――が描かれる短編。

    短い文章の中になぜメイリンは家族すら受け入れなかったのか、そして国外追放後、聖女となり、隣国クロッカス王国の王太子ジュード・クロッカスの婚約者になるというあまりの変貌ぶりに一体何があったのかという謎を提示し、それをしっかりと回収しているのが分かる。
    また、メイリンが出題した『クイズ』を通じ、彼女がグラノア王国に対し『復讐』と『汚名返上』を同時にしていることが理解できる。