冴えない王女の格差婚事情

著者:ユキノト

【本編完結済み】
 小国ハイドランドに舞い込んだ縁談は、ソフィーナの初恋の相手、大国カザックの王太子フェルドリックから。
 美貌で名高い姉姫への求婚と思いきや、兄の政務を手伝うことだけが取り柄の、冴えない妹姫ソフィーナあてだった。
 本人も含めて、誰もが「人違い」と思う中、やってきたフェルドリックに「一目惚れした」と言われ、舞い上がって承諾を返したソフィーナだったが、実際は、政略+着飾らせる必要がない地味姫だから――

 結婚を「仕事」、ソフィーナを「都合のいい相手」と言い放つフェルドリックに、自棄になったソフィーナは、公務と引き換えに契約結婚を願い出、カザックでの生活を開始する。

 不釣り合いだと皆に嘲笑され、辛辣なフェルドリックに振り回される、真っ白な新婚(?)生活の中、フェルドリックがソフィーナにつけてきた護衛騎士2人は、なんだか妙。
 その上、隣国からやってきた愛人候補には正妃の座と一緒に命を狙われ、挙句、祖国にまで不穏な気配が……。

「生憎だったね、それでも君はここに――僕に縛り付けられる」

 やるべきことを終えたら、認めよう、あなたが好きだ、と。
 そして、伝えよう――だからこそ、あなたに縛り付けられてなどやらない、と。

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