ブリッツ・マジック・スケーリング ~異世界で最も複雑な魔法陣の作り方~

著者:支倉凍砂

ゲーム制作が夢だった高橋頼信は、30歳の誕生日を目前にして、一大決心をした。会社を辞めてゲーム制作に専念してみる! が、その覚悟をもって家を出たところで記憶が途切れていて、次に気が付いた時には洞穴の中だった。
目の前を獣人が闊歩し、何やら採掘を行っている。なんとそこは、魔法に使うための魔石が産出する鉱山だという。混乱する頼信に、一足先にこの世界に来ていたという健吾がいろいろと教えてくれたことで、ひとまず生活はどうにかなりそうだった。
中世風の異世界。魔法は存在するが自分は使えない。というか特に何の能力もない。
言葉と文字の読み書きを必死に覚え、暗算は得意だったので商会で働けるようになったけれど、ここでずっと暮らすのか? 帰れないのだろうか? 頼信はそう思ったとき、夢を諦められないと思った。帰れないのなら、せめてここでボードゲームの形でも実現できないだろうか。
けれどそのためにはまず、カネが必要だ。
そしてこの世界で手っ取り早く儲けようと思えば、魔石取引しかない。
頼信は慣れないままに仲間を集め、魔石取引に着手しようとするのだが、ここは安全な現代世界ではなく、力が物を言う未発展の文明世界なのだった――。

*ハッピーエンド好きなので、鬱展開は無いです。
*ヒロインには獣耳があります!
*概ね毎日16~18時ごろの更新を目指します。

◆この作品は「カクヨム」にても掲載しています。

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