色々勘違いされているようですが、

著者:砂臥 環

ローザンヌの婚約者はエリオット第一王子殿下。
見目麗しく頭が良いだけではなく、いつも穏やかでにこやか。誰に対しても優しい彼に秋波を寄せる女生徒は多い。
そんなエリオットと、地味な容貌で突出したところはなく、公爵家という家柄と真面目なだけが取り柄と言ってもいいローザンヌとの婚約は、政略的なもの。

「エリオット殿下を解放してください!」

政略だからこそ「そんなこと言われても」な話だが、学園にはこういう輩もいたりする。
ある日の昼休み、ローザンヌは女生徒とその取り巻きと思しき男子生徒達に絡まれてこう言われた。
しかも、色々勘違いしている様子。

なんだかエリオットも一枚噛んでいるようで……

※世界観はユルユルです。

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