人魚姫は泡になって消えました~偽の聖女が王子様に見初められたので、真の聖女はいらなくなりました~

著者:木崎優

「是非とも聖女を我が妃に」
 そう言って、教会の扉をたたいたのは第二王子ヴァリス。
 彼は、幼いころに自分を助けてくれた聖女を妻に迎えたいと言って、花束を差し出した。
 その知らせに花束を受け取った聖女カミラだけでなく、教会の人々も喜びの声を上げた。

 ただ一人、教会の奥深くで隠すように育てられた聖女アリシアだけを除いて。
 そうしてもう用済みだと捨てられたアリシアを拾ったのは、デュクロ公爵――第一王子の後見を担っている男性だった。

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