王妃は涙を流さない〜ただあなたを守りたかっただけでした〜

著者:矢野りと

理不尽な理由を掲げて大国に攻め入った母国は、数カ月後には敗戦国となった。
王政を廃するか、それとも王妃を人質として差し出すかと大国は選択を迫ってくる。

『…本当にすまない、ジュンリヤ』
『謝らないで、覚悟はできています』

敗戦後、王位を継いだばかりの夫には私を守るだけの力はなかった。

――たった三年間の別れ…。

三年後に帰国した私を待っていたのは国王である夫の変わらない眼差し……と、その隣で微笑む側妃だった。

『王妃様、シャンナアンナと申します』

もう私の居場所はなくなっていた…。

※誤字脱字報告、有り難うございます!
※この作品の設定は架空のものです。話の内容があわないようでしたら、ご自衛お願いします。
※アルファポリスにて完結済み。

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