あなたのための私は、もう居ない。

著者:華宮ルキ

――あなたは私を捨てた。だから、もうあなたのための私はいない。

フォルジュ王国にある名門侯爵家エルヴェシウス家の令嬢ジゼルは、幼少期から「いずれは王太子妃となり、王妃となれ」と親から言い聞かせられてきた。そして、厳しい淑女教育を課せられてきた。
その結果、王太子バティストの婚約者に選ばれる。

しかし、それから何年たってもバティストはジゼルと婚姻関係を結ぼうとはしなかった。

さすがにおかしい。そう思った25歳のある日――ジゼルはバティストがほかの令嬢と親しげに口づけをしている光景を目にした。

それにショックを受けたジゼルに度重なる不幸が訪れる。
なんと、バティストはかの令嬢キトリーと結婚するために、ジゼルとの婚約を解消したのだ。
挙句、婚約解消された日の夜。ジゼルはバティストが寄越した刺客によって殺されてしまう。

死の間際。今度は後悔のない人生を送りたいと願ったためなのか、ジゼルはバティストとの婚約関係が成立する前に逆行転生する。

だから、ジゼルは決めた。

――今度は自由奔放に、好きなことをやって生きていく、と。

これは自由に生きたい元気娘(二度目の人生)とそんな彼女を見守る王弟殿下の、いずれ溺愛になるお話。

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◇掲載先→アルファポリス、エブリスタ、小説家になろう
※作者は略称として「あないな」とこの作品を呼んでおります。

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