追放された聖女が残したジャガイモで、私は幸せになれました

著者:りすこ

村娘シャルロットは幼い頃、戦火に巻き込まれ、母とはぐれてしまう。独りぼっちになったシャルロットを助けたのは、顔がみにくい老婆。

「あたしゃ、こわーい魔女だよ」

しかし、シャルロットは老婆を怖がることはなかった。
魔女と名乗る女性は、ほうきで飛ぶことはなく、シャルロットにジャガイモを育て方、料理の仕方を教えた。

「ジャガイモはね。毒があるから栽培禁止にされているんだよ」
「そうなの? とっても美味しいのに」

シャルロットは老婆と家族のように過ごしていたが、彼女は亡くなってしまう。

また独りになったシャルロットの元にやってきたのは、なぜか泥だらけになった第二王子。

腹が減りすぎて卒倒していた王子にシャルロットは、しかたなくジャガイモパンを食べさせる。王子は料理が美味しくて、身もだえた。

「うまい! なんだ、このパンは……! もちもちしているじゃないかッ!」

料理の美味しさに感動した王子は、シャルロットにジャガイモを布教してほしいと願った。

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