傾国の魔女は、狼殿下を溺愛している

強い魔力と並外れた美貌を持つ魔女、ラヴィニアはうんざりとしていた。「この魔女め!よくも騙してくれたな、お前との婚約を破棄する!!」ハインツ王国の王太子ロダンにそう告げられて、騙した覚えは一切なかったが、もはやそれに逆らうのも億劫だ。ラヴィニアにはかつて最愛の存在がいて、その可愛い子犬は既に彼女の下を去って久しい。美しすぎるが故に多くのトラブルに巻き込まれてきたラヴィニアは、子犬を失い生きるのも面倒になって、大人しく処罰を受けようかと考える。しかしその時、「必ずあなたを守ってみせます。ですからどうか、あなたを守る騎士にキスを許してください」隣国ガルランダの王子、クロードがそう告げた。諦観を抱く美しい魔女と、二人の王子、聖女による、婚約破棄騒動の一幕です。どうぞよろしくお願いします!

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