新人魔法使いオルトリアは人並みの幸福がほしい ~婚約破棄に追放されても知っていたので平気ですよ!~

複雑な環境で生まれ育った伯爵令嬢のオルトリア。彼女の両親は本当の両親ではない。その妹も、共に暮らす人たちは赤の他人であり、自分だけが平民の血を引く厄介者だった。
十八歳の成人になったある日、婚約者から突然の婚約破棄を告げられ、妹から義父の伝言を聞く。本日を区切りに、ブシーロ家を除名する、と。
婚約者を失い、家も失い、肩書も失ってしまったオルトリア。だけど彼女は嘆かない。辛くても、苦しくても笑顔を忘れない。亡き母がそうだったように。

こうして一人で生きることになったオルトリア。新米魔法使いとしての才能を発揮する彼女を快く思わない先輩にはめられ絶体絶命の窮地に陥る。そんな彼女の前に現れたのは、王国最強の英雄騎士様だった。

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