侯爵家のいたって平和ないつもの食卓~堅物侯爵は後妻に事細かに指示をする~

「君に求める役割は、息子ミヒャエルの母親。それだけだ」
冷徹な堅物侯爵と呼ばれるアルノーのもとへ嫁いできたアンネリーエ。彼女は、幼馴染でもあった婚約者に浮気され婚約破棄された訳あり令嬢。
アンネリーエは亡くなった前妻の連れ子であるミヒャエルと楽しく過ごしていた。
妻としての務めは必要ないと言われたものの、同じ家に暮らしているのなら仲良くしよう、と、ある日アンネリーエはアルノーの好物を作ろうと思いつく。
ちょっとズレてる妻の行動に、無関心だったアルノーの心はかき乱されてゆくのだった。

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