愛されない王妃は、凍った池を覗いてた

著者:花名

「命に代えても、必ず無事に御子を産みます。お喜び……頂けませんか?」
「分からない」

王室へ嫁いで五年。待望の世継を授かった王妃へ言い放ったのは、王の無情な一言だった。

愛する許嫁を想い続ける王の元へ、政略結婚で王妃となるべく嫁いだのは、北の国出身の地味な王女。
王に避けられている内に、いつしか王妃の感情は見えなくなっていった。

そんな王妃が心の拠り所としているのは、歴代の妃達の遺品が納められている古い一室。
ある日、突如姿を消した王妃を探しに、部屋へ足を踏み入れた王が見つけたのは……
二冊の哀しい日記だった。

遅過ぎた愛に気付いた王が、凍った池から王妃を救い出し、心を通わせる物語。

※少しホラー要素があります。
※三話で完結します。

☆4/20、25 誤字脱字報告ありがとうございました。

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