悪を貫く悪役令嬢 ~婚約破棄ですか? したいならお好きにどうぞ。私は魔王様に認めてもらわなければいけないので、あなたなんかにかまけてる時間なんてありません~

幸せの絶頂にいた、公爵令嬢のマリア・フォン・ビッセンドルフ。
彼女はある日突然、どん底に突き落とされた。
「――今日を以て、私とマリアの婚約を破棄をすることを、ここに宣言致します!」
愛していたゼレストに婚約破棄を宣言され、ショックから意識を失ったマリアの脳内に流れ込んできたのは、一つの物語。
それは正義が悪を倒す、勧善懲悪の話だった。
そこではマリアは人間達を裏切り、魔王軍の幹部になっていた。
話の中で、彼女は聖女にやられ、消滅させられてしまう。
けれどその中のマリアは、どこまでも気高く、美しく、自分らしかった。
彼女は自らの行動を変えるのではなく、自分を貫き悪役として主人公の前に立ちはだかる悪役令嬢になろうと誓う。
これは婚約破棄をされたマリアが魔王軍幹部に上り詰め、聖女に倒されるまでの物語。
悪役令嬢が悪役令嬢を最後まで貫き通す……ただそれだけの、物語――。

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